目次
🔰「ボーナス、何に使う?」って聞かれたら──オレは迷わず、山に使う。
自然に一歩踏み出すってのは、“命と遊ぶ”ってことだ。
楽しい。でも、甘くない。だからこそ装備は大事だ。
オレがゼロから揃えるなら? この順番でいくぜ。
それはただの買い物じゃない。自然と向き合う、自分との約束だ。

サクロウ(Sakurou)
「命を喜ばせる準備」ってやつだな。
この記事では、はじめて山に向かう人へ向けて、
「なにを」「どんな順で」「どう選ぶか」
を、オレ=サクロウの経験を込めて一つひとつ伝えていく。
🪶STEP①:まずは「命を守る装備」から
1. トレッキングシューズ(登山靴)
山を歩く。それだけで足には想像以上の負担がかかる。ガレ場、ぬかるみ、傾斜、段差──足首が不安定になる場面なんて山ほどある。
街の靴じゃ、足を守れない。だから登山靴。迷ったら、最初はミドルカット。
防水性、グリップ、クッション性。それだけじゃない。
「自分の足に合うかどうか」──これが命を守るための最大のポイントだ。

サクロウ(Sakurou)
「オレは、何度も靴に救われてきた。命預けるって、そういうことだろ?」
オススメのメーカーはスカルパ(SCARPA)だ。
なるべく専門店に試着しに行って、自分の足にフィットするものを選ぶといい。
2. ザック(登山用リュック)
一日、何時間も背負って歩く道具。背中が痛い、肩がしびれる、そんなザックじゃ心が折れる。
登山用のザックは、重さを“腰”で支える作りになってる。これは、登山初心者こそ体感してほしい。
容量は日帰りなら20L〜30Lがちょうどいい。
「背中にしっくりくる」ザックと出会ったとき、自然の中での一体感が生まれるんだ。
メーカーで言うと、サロモン(SALOMON)あたりが最近アツい。
あとは定評のあるカリマー(Karrimor)なんかもオススメだ。
3. レインウェア(防水・防風ジャケット)
晴れてても、油断はするな。山の天気は変わる。
だから、レインウェアは“雨具”じゃなくて“防具”。
風、冷気、そして汗冷えを防いでくれる。
しっかりとした上下セットで、透湿性もチェックして選んでほしい。

サクロウ(Sakurou)
「体温を守るってのは、心まで守るってことだ」
4. 登山ウェア(吸汗速乾)
「汗をかく」──そのあとの処理が、生死を分けることもある。
綿のTシャツは濡れたら乾かない。冷える。動けなくなる。
登山に適したインナーは、汗を吸って、すぐ乾く。
化繊やウール素材は、ただの服じゃない。“行動する命”の皮膚だ。
5. ヘッドランプ(夜間照明)
日が暮れて、真っ暗な登山道に立ったとき──スマホのライトじゃ足りない。
両手を空けて、確実に足元を照らす。それがヘッドランプの仕事。
明るさ、軽さ、防水性。そして、予備の電池。
「備えすぎることなんて、山にはない」って、オレは思ってる。
オススメのメーカーはジェントス(GENTOS)だ。
6. 地図&登山アプリ(YAMAPなど)
山では「今どこにいるか」が命綱になる。
スマホのGPSは便利だけど、電波が届かない場所も多い。
だから紙の地図とコンパスも一緒に持っていこう。
“道を知る”ってのは、“帰ってくる力を持つ”ってことだ。
紙のタイプの山の地図は、ダントツで昭文社(しょうぶんしゃ)の
山と高原地図シリーズがオススメ。毎年新しいものが2〜3月頃に出てるぞ。
全国の山々の地図のシリーズだが
番号でいうと、20〜40番台あたりを探せば人気の山のものと出会えるだろう。
関東近郊や長野あたりのアルプスに挑むなら要チェックだ。
🔥STEP②:「快適」と「行動力」を高める装備
7. 登山パンツ
歩く。登る。しゃがむ。岩をよじ登る。
そのすべてに耐えられるパンツじゃなきゃ、山では動けない。
ジーンズはNG。動きにくいし乾かない。
登山用パンツは、ストレッチ性があって、濡れてもすぐ乾く。
まるで身体の動きに“寄り添ってくる”感覚がある。

サクロウ(Sakurou)
「動けるって、自由なんだ。山では、その自由が命を守る」
オススメのメーカーはファイントラック(finetrack)だ。
MADE IN JAPANのアウトドアメーカー。
8. 帽子(ハット・キャップ)
直射日光は想像以上に体力を奪う。
帽子ひとつで、頭と首を守れるだけじゃない。
“熱を逃がす通気性”や“日差しを防ぐつばの広さ”も、ちゃんと選ぼう。
9. 手袋(グローブ)
手って、意外と山で一番傷つきやすい。
岩場で擦る、鎖場で滑る、枝に引っかける──守ってくれるのが手袋だ。
夏なら薄手でOK。滑り止めがあれば安心感が倍増する。
10. サングラス
眩しさで目を細める。
集中力が削がれる。疲れが早まる。
山では、目を守ることが“注意力”を守ることにつながる。
日差しの強い稜線や雪渓では、必須装備のひとつだ。
最近ユニクロやファミリーマートでもサングラスは売られているようだな。
装備しないよりは良いかもしれないぞ。
11. トレッキングポール
下りが怖い、膝が痛い。
その不安を減らしてくれるのが、ポール。
最初は慣れなくても、使ってみると分かる。
「支えがあるって、こんなに安心なんだな」ってことに。
オススメのメーカーはレキ(LEKI)あたりだな。
🥣STEP③:「食と緊急」のための道具
12. 行動食と水
登山って、エネルギー消費がすごい。
だから、ちょっとずつ、こまめに補給するのが大事なんだ。
おにぎり、ナッツ、ようかん、カロリーメイト。
塩分・糖分・水分──全部が“動くための燃料”だ。
水は1.5Lが目安。でも暑い日はもっと必要。
冷たい水が飲めたら、それだけで気力が回復する。
13. ファーストエイドキット
小さな傷、捻挫、擦りむいた膝。
放っておくと、下山に影響が出る。
だからこそ、最初から用意しておく。
テーピング、鎮痛剤、絆創膏、消毒液──必要最低限が揃っていればいい。
「なにも起きない」が理想だけど、「起きたときの備え」は信頼そのものだ。
14. エマージェンシーシート・ホイッスル・熊鈴
軽い。でも、意味は重い。
山で立ち往生したとき、寒さに震えたとき、音で助けを呼ぶとき。
“あるかどうか”が、生き延びる鍵になる。

サクロウ(Sakurou)
「誰かの声が届くまで、自分を守れるかどうか──それは“道具”が決める」
15. 防寒着(ダウン or フリース)
夏でも冷える。風が吹く。標高が上がる。
防寒着は「いらないと思って持っていく」もの。
だけど、それが“最後の壁”になってくれる。
軽くて、あたたかくて、圧縮できるやつ。
ザックにひとつ入れておくと、安心感が違う。
ノースフェイス(NORTH FACE)なんかのゴアテックスのシェルも
標高の高い山の冷たい風をよせつけない、力強い味方だ。
体温を守り抜くことが大事だ。
🎒STEP④:余裕が出てきたら「道具を自分仕様に」
16. 登山用腕時計(気圧計・高度計付き)
気圧が下がると、雨のサイン。
高度が上がると、体への負荷も増す。
腕時計ひとつで、それが“見える”ってのは、
自分の身体と自然を同時に見守れるってことだ。
17. スタッフバッグ・パッキング小物
ザックの中がグチャグチャだと、必要なものが出てこない。
整理整頓は、快適さ以上に「安心」を生む。
カテゴリーごとに色や素材を分けると、取り出しやすさが段違い。
18. 浄水器(ソーヤーミニなど)
沢の水を飲む。その前に、“信頼できる浄水器”があると安心だ。
軽くて小さい。けど、背中に背負った“不安”がひとつ減る。
19. 携帯トイレ・ジップロック
「自然を汚さない」っていうのは、登山者としての礼儀だ。
自分の行動が、次に来る誰かの景色を守るんだ。
トイレがない山、混雑する山でこそ、持っててよかったと思える。
20. サコッシュ(小型ポーチ)
スマホ、行動食、地図、ハンカチ。
すぐ取り出せるって、安心にもつながる。
サコッシュは“登山中の自分のポケット”。
胸元にあると、必要な瞬間にすぐ反応できる。
🌿まとめ:「装備は、山と結ぶ“約束”だ」
装備ってのは、ただの道具じゃない。
「自然と向き合う覚悟」そのものだ。
歩きながら、風の音を聴きながら、
木々のざわめきや足元の土の感触に耳を澄ませる。
そのとき、自分の身を守ってくれるのが、この装備たちだ。

サクロウ(Sakurou)
「山に入るってのは、命を預けに行くこと。
そして、命が生きてるって感じるために行くことなんだ」
ボーナスの使い道に迷ってるなら、
オレはこう言うぜ。

サクロウ(Sakurou)
「命を喜ばせる準備を、してみろ」
いつか、あの稜線の上で会おう。
ちゃんと、自分の足で立って、風を感じながらな。