「なんでだろうな、頑張ってるのに、髪だけ元気がなくなっていく。」
そんなふうに感じた朝があった。
鏡の前で、目の下のクマと、枕についた抜け毛を見た瞬間──オレははっきり思ったんだ。
“疲れてるのは心だけじゃなく、毛根もだった”って。
仕事のストレスで分泌されるホルモン、コルチゾール。
これは一時的に身体を守る仕組みなのに、
長く続くと血流を止め、髪の成長を奪っていく“静かな敵”になる。
この記事では、
「なぜストレスで髪が抜けるのか」
「どうすればその流れを断てるのか」
を、風と森を知るオレ──サクロウの実感で語っていく。
焦らなくていい。
いったん立ち止まって、風を感じよう。
そこから、もう一度走り出せるようになる。
目次
仕事を頑張るほど、なぜ髪が抜ける?
「頑張りたい」って気持ちは、きっと間違ってない。
オレもそうだった。
目の前の仕事、任された責任、期待される成果──
全部、大事にしたかった。
だけどある日、
洗面台に溜まった抜け毛を見て、心が沈んだ。
「あれ、オレってこんなに弱ってたんだな」って。
🧠 ストレスは“見えないまま毛根を締めつける”
疲れがたまっても、
気合で乗り切ってしまうのが仕事人ってやつだろ。
でもそのとき、身体の中では
ストレスホルモン=コルチゾールがずっと出続けてる。
- 血管を収縮させ
- 末端(=頭皮)への血流を減らし
- 毛根の栄養が足りなくなる
頑張ってるつもりが、
毛根にとっては“孤立”そのものだったんだ。
💡 身体はだませても、毛根は正直だ
オレたちは、多少の不眠も肩こりも「いつものこと」で片づける。
でもな、毛根はだませない。
- 呼吸が浅くなる
- 心拍が乱れる
- 血圧が上がる
それが毎日起きてると、
毛根の“成長期”が短くなっていく。
そして、抜ける。
仕事をやめろとは言わない。
走ることをやめるなとも思わない。
ただ──
「毛根もお前と一緒に働いてる」ってこと、忘れないでくれ。
オレはそれに気づいた日から、
走る方向が少し変わった気がした。
ストレスホルモン=コルチゾールの“暴走”
コルチゾール。
名前は知らなくても、たぶん誰もが“感じたことのある存在”だ。
緊張した時、急に頭が熱くなったり、
胃がキュッと縮むような感覚──
あれが、コルチゾールが働いてる証拠なんだ。
⚡ 一時的には身体を守る「戦闘ホルモン」
本来、コルチゾールは悪者じゃない。
- 危機に備えて血糖値を上げ
- 血圧を保ち
- 一時的に“戦える身体”にしてくれる
つまり、短距離走には必要なスイッチなんだ。
でも──
そのスイッチが“入りっぱなし”になったら?
🩸 長期ストレスで血流が“削られる”
オレたちの身体は、
危機に備えると、「今いらないところ」から血流を減らす。
残念だけど、
その「いらない」と判断される場所に、頭皮は入ってる。
結果として──
- 毛細血管が縮む
- 栄養が届かなくなる
- 毛根が“空腹”状態になる
これが、目に見えない「毛根の飢餓」だ。
🔄 コルチゾールの“暴走ループ”
コルチゾールが出る
→ 血流が減る
→ 毛根が弱る
→ 抜け毛が増える
→ 不安になる
→ ストレスが増える
→ またコルチゾールが出る
──このループに、オレは何度もはまりかけた。
「なんで抜けるんだよ…」って、自分を責めるたびに、
そのストレスが、さらに髪を追い詰めてた。
オレが風を感じるようになって、
はじめてこのループを断ち切れた気がする。
次は、自律神経の話をしよう。
コルチゾールの裏で、もっと深く乱れていた“もうひとつの流れ”だ。
“自律神経の逆流”と毛根のサイクル破壊
ストレスで身体が固まるとき、
オレはよく“風が逆流してる感じ”がしてた。
呼吸は浅く、目はさえて眠れない。
手足は冷たいのに、頭だけが熱い。
──その状態こそが、
自律神経のバランスが崩れてるサインだったんだ。
🌀 交感神経と副交感神経──“切り替え”のリズムが鍵
自律神経にはふたつある。
- 交感神経:日中、身体を動かすために働く「アクセル」
- 副交感神経:夜、休息と回復を司る「ブレーキ」
この2つが交互に切り替わってこそ、
身体は“整ったリズム”で生きられる。
でも、ストレスで交感神経が優位になりっぱなしだと──
- 血流が悪くなる
- 内臓の働きが低下
- ホルモンの分泌が狂う
結果として、毛根が“成長するタイミング”を逃す。
🕳️ 毛根の“設計図”が狂う
髪は「生え変わるリズム=毛周期(ヘアサイクル)」をもってる。
- 成長期(髪が伸びる)
- 退行期(成長が止まる)
- 休止期(抜けて、次が準備される)
この流れがうまく回らないと、
- 成長期が短くなる
- 休止期が長引く
- 抜け毛が増え、新しい毛が追いつかない
つまり、毛根の“時間感覚”がバグるんだ。
💬 オレも、夜中2時の深呼吸から変わった
「眠れない」夜が続いた頃、
オレは毎晩、窓を開けて風を感じるようにしてた。
深く、ゆっくり呼吸して。
ただそれだけで、自律神経が少しずつ切り替わっていった。
焦っても意味がない。
まず、“風のリズム”を思い出すことが大切だったんだ。
次はその延長で、
ストレスの具体的な症状──イライラ・不眠・肩こりが頭皮にどう響くかを語ろう。
イライラ・不眠・肩こりが頭皮に与える影響
「イラッとする」
「眠れない」
「肩が重い」
これって、
“よくある不調”として見過ごされがちだけど──全部、毛根の敵なんだ。
オレも最初は、関係ないと思ってた。
でも、全部が血流と神経の滞りとして、頭皮に現れてたんだよ。
🔺 イライラ=常時交感神経ON → 頭皮が硬くなる
怒りや焦りを感じているとき、
身体は「いつでも戦えるように緊張状態を保つ」。
- 筋肉がこわばる
- 血管が収縮する
- 頭皮の温度が下がる
オレが触れてわかったのは、
イライラの続く日の頭皮は“石みたいに硬い”ってことだった。
その硬さの中では、
毛根は“踏んばる”ことしかできない。
🌙 不眠=副交感神経の低下 → 修復モードが作動しない
眠れない夜が続くと、
身体はずっと「戦闘モード」から抜け出せない。
すると、
- 成長ホルモンの分泌が減る
- 細胞の修復が遅れる
- 毛根が回復できない
髪って、夜の静けさの中で成長するんだ。
だからこそ、深い睡眠こそが“育毛の味方”になる。
🪨 肩こり=首・後頭部の血行不良 → 毛根が“飢える”
パソコン作業、スマホ姿勢、無意識の食いしばり──
それが首・肩・頭皮の筋肉をガチガチにさせる。
- 頭皮の血管が圧迫される
- 酸素と栄養が届かない
- 毛母細胞の代謝が止まる
肩がこる日は、頭も重い。
その重さは、“毛根の叫び”だったのかもしれない。
💭 オレが意識するのは、「小さなサイン」に気づくこと
イライラした日こそ、
一度、頭皮に手を当ててみる。
眠れない夜には、
息をゆっくり吐いて、風の音を聞く。
肩がこったときは、
首筋をなでるように、手をあててみる。
そんな小さな行動が、
毛根に“生きてていいんだ”って伝えるメッセージになる。
風の抜け道をつくれ|ストレスケア3選(風呂・散歩・深呼吸)
ストレスってさ、
押し込めるほど、体の奥で“渦”になる。
オレはそれを何度も味わってきた。
走ろうとしても足が重い。
朝起きても気持ちが晴れない。
──そんなときに大切なのが、
「風が抜ける道」をつくることだった。
オレが見つけたのは、この3つ。
♨️ 1. ぬるめの風呂で“交感神経スイッチOFF”
熱すぎる風呂は逆効果。
38〜40℃の湯に10〜15分浸かることで、副交感神経が優位になる。
- 血流がゆるやかに回りはじめる
- 筋肉がほぐれる
- 頭皮の温度もじんわり上がる
オレは湯に浸かりながら、目を閉じて“風の音”を思い出す。
それだけで、身体が少しずつ緩んでいく。
🚶♂️ 2. 静かな道を“ただ歩く”
目的なんていらない。
スマホを置いて、音楽もなしで、風のある道を歩くだけ。
- 視線がひらけて、肩の力が抜ける
- ふくらはぎのポンプが血流を上へ押し上げる
- 呼吸が深くなり、酸素が全身に行き渡る
これが、身体の“強張り”を外からほぐす方法だった。
都会でも、木のある道を探すようにしてる。
🌬️ 3. 深呼吸は“内側の風通し”
いちばん手軽で、いちばん効くのがこれ。
「吐く」を長く、「吸う」は自然に。
オレが意識してるのはこんな感じ。
- 4秒かけて息を吸い、
- 8秒かけて、音を立てずに静かに吐く
- それを3〜5回繰り返す
ただそれだけで、
胸まわりの緊張がゆるみ、頭皮の血流がじわっと戻る感じがある。
💭 「抜け毛に効く」じゃなく「お前が戻ってこれる場所」
この3つは、
髪のためにやってるというより、“自分に戻るため”にやってる。
髪はその結果、元気になってくる。
焦ってサプリや高いシャンプーに手を出す前に──
まず、自分の“風の通り道”を取り戻すこと。
それが、未来の髪を育てる一歩になる。
サクロウがやってる“心の整え方”と森の時間
オレが“風と生きる”ようになったのは、
ある朝、森の中で息が深く吸えた時だった。
それまでは、
「ストレスに勝つ方法」を探してばかりだったんだ。
でも、本当に大事なのは、“整える場所”を持つことだったんだよな。
🌲 森は、呼吸のリズムを取り戻してくれる
森って、音がないようで、実はいっぱい音がある。
- 葉のこすれる音
- 小鳥のさえずり
- 足元の土を踏む音
- 風が枝を抜けていく低い響き
そのすべてが、オレの“浅い呼吸”をゆっくりと深くしてくれた。
自律神経が静かに切り替わっていくのが、感覚でわかるんだ。
☕ “朝のコーヒー”を、ただの習慣じゃなく儀式にする
森に行けない日もある。
だから、オレは朝の時間に“森っぽさ”を取り入れてる。
- 静かな音楽(風鈴とか雨音)を流す
- カップを両手で持って、あえてゆっくり飲む
- 深呼吸してから一口ずつ味わう
ただのルーティンが、心を整える“火種の儀式”になる。
この数分が、その日の抜け毛を減らしてくれる気さえしてくる。
📓 “考えすぎ”を外に出す、ノートという風穴
思考が渦巻いて眠れない夜──
オレはよく、ノートを1ページだけ書く。
- 不安
- 怒り
- 焦り
そのまま書いて、ぐちゃぐちゃにしてもいい。
紙に出した言葉たちが、風に飛ばされるように消えていく感覚がある。
それが、心の中の“毛穴”を開く作業なんだ。
🌤️ 「整った心」は、毛根にも伝わる
心が整うと、
- 頭皮がふわっとやわらかくなる
- 髪が自然に立ち上がる
- 表情も軽くなる
つまり、毛根は“気持ちに反応する”生きものなんだよ。
だからオレは、
薬や理論より先に「森と風と、自分の呼吸」を信じることにした。