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オレも最初、ビビってた──「知らない場所」ってだけで、怖い
「AGAクリニック」って聞いたとき、オレはちょっと構えた。
高そう、押し売りされそう、なんか恥ずかしい──そんなイメージばっかり頭に浮かんできて、正直、一歩が出なかった。
でも。
「なんか最近、風が前より冷たいな」って思った日。
スマホで写真を撮った自分の頭頂部に、うっすら地肌が見えたとき。
オレの中で、何かが動いた。
「このまま、何もしないで後悔したくない」
そう思って、意を決して予約を入れた。
ドアを開けるまで、めちゃくちゃドキドキしてた。
でも──その先にあったのは、“思ってたのと違う”空気だったんだ。
薄毛って、自分だけが悩んでると思いがちだけど、違った。
誰にも言えない気持ちを、ちゃんと受け止めてくれる場所があるんだ。
初診の流れ──受付から診察まで、優しさに包まれてた
クリニックに入った瞬間、まず驚いたのは「静けさ」だった。
病院っぽい緊張感じゃなくて、落ち着いた空間。
受付のスタッフも丁寧で、笑顔を向けてくれた。
言葉もやわらかくて、「あ、ここなら話せるかも」と思えた。
問診票を書いて、個室に通される。
他の人と顔を合わせることもなく、プライバシーはちゃんと守られてる感じだった。
しばらくして入ってきたのは、柔らかいトーンの医師。
年齢はオレとそんなに変わらなそうで、威圧感ゼロ。
「気になること、何でも聞いてくださいね」って言ってくれて、少し緊張がほどけた。
そこから、スコープを使った頭皮チェック。
映し出された地肌に、ちょっと赤みがあるのを見て「うわ…マジで来てよかったかも」と思った。
診断のあと、生活習慣や睡眠のことも一緒に話してくれた。
ただ薬を出すだけじゃなくて、“どう整えていくか”に寄り添ってくれる感じ。
「ここ、味方なんだな」って、初診で思えたのは大きかった。
処方の内容と費用感──「効く薬」より「続けられる方法」
診断のあと、処方の説明があった。
出されたのは、フィナステリドって薬。
DHT(脱毛ホルモン)を抑える作用があって、抜け毛を予防する代表的なやつ。
聞いてみたら、ジェネリック(後発薬)も選べるってことで、費用も1ヶ月3000〜4000円くらい。
「え、もっと高いと思ってた…」
正直それがオレの本音だった。
育毛=高額って思い込んでたけど、
「できる範囲で続けること」の方が大事なんだって教えてくれた。
ミノキシジル外用薬の選択肢もあって、「今の自分に必要かどうか」を一緒に考えてくれた。
無理に押してこない。
“育てていく”って姿勢を、クリニックの側も持ってくれてたんだ。
「使い方も、タイミングも、続けやすさも全部“相談”していいんですよ」っていう言葉が、すごく沁みた。
オレはそのとき初めて、「続けられる育毛」を信じてみようと思った。
受けて見えたもの──「怖いのは“不安”であって、医者じゃなかった」
診察が終わって帰り道。
不思議なほど肩の力が抜けてた。
あんなに構えてたのに、終わってみれば「なんでもなかったじゃん」って笑えた。
オレが怖がってたのは、「医者」じゃなかったんだ。
──“知らないこと”だった。
どう診られるのか、何を言われるのか、どれだけ高いのか。
ぜんぶ想像だけで不安を膨らませてた。
でも、ちゃんと聞けた。
ちゃんと見せてもらえた。
ちゃんと話してもらえた。
「やっと、地に足がついた気がする」
不安の正体って、「わからなさ」なんだな。
診断を受けたことで、オレの中の“霧”が晴れた気がした。
薄毛って、「隠すこと」にエネルギーを使ってしまうけど、
向き合うと、それが“整える”って方向に変わるんだ。
意識の変化──自分に手をかけるって、こんなに気持ちいい
クリニックに行った次の日から、ちょっとずつ生活を整え始めた。
夜更かしを減らして、湯を飲むようにして、シャンプーのやり方を変えた。
薬を飲むだけじゃなくて、「自分の手で、自分を大切にする」っていう気持ちになったんだ。
前までは、髪の毛に触れるたびにビクビクしてた。
「抜けたらどうしよう」「減ってないか」って。
でも今は、「整えてやろう」「守ってやろう」って、優しい気持ちで触れてる。
オレはこの変化を、「育毛」と呼びたい。
頭皮に手を添えること。
鏡の前で、昨日の自分と会話すること。
それは、弱さを隠すんじゃなくて、「今を守る」っていう姿勢だ。
育毛って、薬だけじゃない。
意識が変わると、風の感じ方が変わるんだ。
まとめと伝言──「怖くてもいい。でも、見に行け」
怖いって気持ち、オレもあった。
むしろ、誰よりもビビってたかもしれない。
でも、「知らないままの方が、もっと怖い」って、今ならわかる。
AGAクリニックは、行けばすぐ治る場所じゃない。
でも、“整えていく道”を見せてくれる場所だ。
その道のりに、優しさがあるってこと。
知らないだけで、ちゃんと“希望”があるってこと。
オレは、それを伝えたかった。
だからもし、今「怖いな」と思ってるあんたがいるなら──
その怖さごと、行ってみてくれ。
緊張してもいい。
ビビってもいい。
無言でも、目を伏せても、ぜんぶ大丈夫だった。
行ったオレが言う。
「風が吹いても、前を向ける」って。
そして──
風の中でも、自分の頭皮を守れるようになったとき、
きっと、あんた自身の“風景”も変わってるはずだ。